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子どもにとって、「遊び」というのはとても大切です。
でも、病気の時はどうでしょう?
「遊んでないで寝てたら治る」
「とにかくじっとしていた方がいい」
と考える方も多いかもしれません。
でも、病気の日でも子どもにとっては大切な成長の1日。
遊びを通して、心も体も元気になることがあるんです。
今回は、私が病児保育の中で感じている「遊び」についてお伝えしていきます!
病児保育の専門性についてはこちらの記事も参考にしてみてください↓

そもそも保育における「遊び」とは?
大人にとっての「遊び」は「楽しみ」という印象ですが、
子どもにとっての「遊び」は発達に欠かせないものです。
保育所保育指針の「保育の内容」には、このように書かれています。
子どもが自発的・意欲的に関われるような環境を構成し、子どもの主体的な活動や子ども相互の関わりを大切にすること。
特に、乳幼児期にふさわしい体験が得られるように、生活や遊びを通して総合的に保育すること。
保育所保育指針より
「遊びを通して」学ぶということが大切なんですね。
また、「環境」の部分でも、
玩具などは、音質、形、色、大きさなど子どもの発達状態に応じて適切なものを選び、遊びを通して感覚の発達が促されるように工夫すること。
保育所保育指針より
などと「遊び」という言葉は何度も登場します。
保育の中で、「遊び」が大切にされていることがわかります。
病児保育での「遊び」とは?
病児保育では、色んな年齢、色んな病状の子が来ます。
その中で、その子の発達段階や体調に合わせた「遊び」を通して、その日1日をよりよく生きられるように関わるのが、病児保育の専門性かなと思っています。
起き上がるのが辛いくらい体調の悪い子であれば、布団でゴロゴロしながら絵本を読んだり、歌を歌ったり。
あとは、0.1歳くらいの子であれば外を眺めながら「〇〇が見えるね」とお話しするのも一つの遊びです。
ポットン落としなど安静を保ちつつ、じっくり取り組めるような遊びを選んだり…
体力が有り余っているようであればハイハイで体を動かしたりします。
2〜3歳くらいだと、だいぶ好みもはっきりしてくるので、ぬりえやお絵かき、絵本を読んだり、車で遊んだり、おままごとをしたりと遊びの幅が広がっていきます。
年少〜年長さんだと、パズルをしたり、ブロック、工作など、またお話をするのも楽しくなってくる年代です。
病児保育は外遊びは出来ず、室内保育になります。
そのため、室内でも退屈しないように、その子の興味や発達に合わせた遊びを提供するというのは結構難しいものです。
1人1人違うので、同じような月齢の子でも全然興味を持つものが違うので、手探りで関わりながら少しずつ自分の引き出しを増やしているような日々です。
ただ寝てればいい、回復を待てば良いという考えではなく、病気である「今日」もその子にとっては成長の大切な1日という気持ちを忘れずに関わっています。
実際の遊びの様子
最初の頃
とはいえ、病児保育の専門性についてなど考えるようになったのは1年以上経ってからで、最初はどの年齢がどんな遊びが好きかもわからず、
とりあえず色んなおもちゃを出してみて、飽きて次々おもちゃを出して…気にいるおもちゃがあればラッキー。
とりあえず何とか1日終わってよかった。
今日も事故なく安全に過ごせてよかった。
…というような、すごくざっくりした感じでした(汗)
保育室にはテレビやDVDなどもないので、そういうのがあれば、もう少し間が持つのになぁ…とも思っていました。
2年後の現在
病児保育の経験の中で、子どもたちから遊び方を学んで、1つのおもちゃでも遊び方がたくさんあるということを知りました。
ポットン落とし
例えば、ポットン落とし(容器の穴が空いているところにペットボトルのフタで作った物を落とす遊び)は、
「ポットン」と穴にはめるのは楽しくて、1歳前後の子で気にいる子が多く、指先を使う良い遊びです!

でも、ある日ポットン落としを勧めた子は、穴に入れようとせず、ペットボトルのフタを並べて遊んでいました。
アンパンマンの絵が書いてあったので、「これはアンパンマンだね〜」「これは誰かな?」とお話ししながら楽しみました。
だんだん、並べるだけでは飽き足らず、積んでみる子もいました。
そうすると、ぐらぐらしてスリル満点の積み木に早変わりします!
「どこまで高く積めるかな〜?」と高く積んだり、私が積んだものをガッシャーンと壊して楽しむ子もいました。
ペットボトルのフタは中にビーズなどを入れてあって音が鳴るので、シャカシャカマラカスのようにして遊べます。
中身が違うと音の違いを楽しんだりもできました。
そして子どもに驚かされたのは、年長の子との遊びの時ですが、ペットボトルを使って、交代で部屋の中にフタを隠して探すゲームも楽しいんですよね。
小さすぎず、大きすぎず、隠すにはちょうど良い大きさで盛り上がりました!
そんなわけで、ポットン落とし1つでも、
①ポットン落とし、②フタを並べる、③詰む、④壊す、⑤振る、⑥絵を楽しむ、⑦隠すゲーム
…と、ざっと7種類以上の遊び方ができます!
1つのおもちゃで、触覚、視覚、聴覚など五感をたくさん使った遊びができることを知りました。
テレビのない非日常を楽しむ
これくらいの年齢の子だと、この遊び好きそうだな…という経験値が増えて来たこともあり、
あと何で遊ぼう…ネタ尽きた…と途方にくれるようなことはほとんどなくなりました(笑)
テレビあったらいいな…と思うこともほとんどなくなりました。
同僚が「テレビがない環境というのも非日常だよね」と言ってた言葉を聞いて、YouTubeなどに頼らずとことん遊び尽くした!と思えるような「非日常」の満足感を持ってもらえたらいいなと思うようになりました。
確かに私も自宅保育だったら、家事の合間にYouTubeなど見せていることもありますし、
具合悪くて出かけられないなら尚更「テレビや動画でも見てゆっくり過ごそう」と思う人が多いのではないでしょうか?
でも、実はテレビや動画はじっとしていられて良いように思えますが、目に負担がかかって疲れてしまうことがあります。
だからこそ、外に出られない、安静が必要な時期に、いかに楽しく過ごすか病児保育の看護師として目一杯工夫していきたいなと感じたところです。
遊びの幅を広げたい
今後の目標は「遊びの幅を広げたい」ということです。
保育の技術は目に見えるものではないので難しいですが、声の掛け方一つ、絵本の読み方一つで子どもたちの反応は変わりますし、集中して遊べるかどうかも変わってくると思います。
看護師として、病気や看護の知識を付けていきたいというのもあるんですが、
合わせて「保育」のことも学んでいきたいなと思っているところです。
同じおもちゃでも、いかに魅力的に感じさせられるか、これならやってみたい・もっとやりたいと思わせられるか…
一つのものから、手遊びや童謡、絵本、制作など世界を広げていけるか…など
試行錯誤しながら、日々子どもたちや他の保育士さんから学んでいきたいです。
おわりに
病気の日でも子どもは成長しています。
その視点を忘れずに、これからも病児保育で子どもの「今」を大切にして関わっていきたいと思います!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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