妊娠、出産もそうですが、授乳も予期せぬことの連続ですよね!
赤ちゃんが生まれて、おっぱい吸ってくれて母乳がたくさん出て…なんてイメージを持っていると、
想像と違うことが多くてびっくりするかもしれません。
今回は、産婦人科で働いていた時にママ達がギャップを感じていたことをお伝えしようと思います!
全然おっぱいが出ない!?
出産後、どれくらい母乳が出るか知っていますか?
出産当日はじわりとにじむ程度〜数滴、多くても数ccです!
え、それだけ??こんなに出ないの?とびっくりする人も多いです。
そのわずかな量でも、初乳にはたくさんの免疫グロブリンが入っているので、
出ないと落ち込まず、自信を持って吸わせてあげてください!
出産後は母乳の分泌を止める働きをしていた胎盤が身体の外に出て、
母乳を分泌する体勢に変わってきます。
ただ、産めば母乳が出るわけではなく、乳頭を刺激することで(赤ちゃんに吸ってもらって)、母乳を作るホルモンが分泌されてきます。
頻回授乳でたくさん吸わせることで、少しずつ分泌が増えて産後5日目には30〜40cc以上飲めるようになります。
赤ちゃん口を開けてくれない
あれ?さっきは飲みたそうだったのに寝ちゃった…??
おっぱいに近づけると口を閉じちゃう…というのも授乳あるあるですね!
赤ちゃんはまだ自分では首も動かせないので、タイミングを見計らってくわえさせるのは結構大変です。
一生懸命、授乳クッションを調整して、赤ちゃんの頭を支えておっぱいに近づけても、全然口を開けてくれないこともあります。
そんな時は、赤ちゃんの口の周りをツンツンしてあげたり、少しおっぱいを搾ってなめさせてあげると「飲むんだった!」ということを思い出して、飲み始めることもあります。
乳首が赤ちゃんの鼻のあたりにくるように位置を整えると、口を開いたときにちょうどいい位置で飲めます。
飲むのを嫌がる
授乳しようとして嫌がられるとへこみますよね。
ああ、おっぱい嫌いなのかな…なんて思っちゃう気持ちよくわかります。
赤ちゃんが首を振るのは「いやいや」ではなく、おっぱいを探しているサインです。
特に口を開けて首を振っている時は、目もぼんやりしか見えない中で、自分の嗅覚と触覚を頼りに、必死におっぱいをくわえようとしている時です。
あとは、タイミングの問題もあります。
赤ちゃんは泣きすぎると何をしたかったのかわからなくなって、お腹が空いていたはずなのに、授乳を嫌がることがあります。
お腹すいてるなら飲めばいいのに…と食いしん坊の私は思っちゃうんですが、なかなかそうはいかないのが赤ちゃんです(笑)
そんな時は、一度抱っこなどで落ち着いてからトライすると上手くいくこともあります。
また、一度哺乳瓶に慣れてしまうと、おっぱいを嫌がってしまう「乳頭混乱」になってしまうことがあるので、
しっかりおっぱいの吸い方を覚えるまでは、哺乳瓶は使わない方が安心です。(必要な時はスプーンやカップで搾母乳やミルクを補足することができます。)
おっぱいくわえると寝ちゃう…
おっぱいを吸うと赤ちゃんも安心するんですよね。
吸いながら寝落ちするなんて、赤ちゃんは最高に幸せなんじゃないかなと私は思っています。
授乳には、「ふにゃふにゃまどろんでいる〜ぐずっているくらい」に覚醒しているとちょうどいいです。(それを見極めるのも大変ではあるんですが…!)
眠っていても、逆にギャン泣きでも授乳は難しくなってしまいます。
前回の授乳から3時間以上経っていれば、お口をツンツンしたり、足の裏をくすぐったり、あえておむつを替えてみたりして、起こして飲ませてみてください!
まだ3時間経っていなければ、次のタイミングを待ちましょう。
赤ちゃんがおっぱいを欲しそうにしているサインをよく見ること、
そして、おっぱい欲しそうかな?と思った時に何回でも授乳してみる、というのが新生児期にはとても大切です。
なかなかうまくいかないこともあるかもしれませんが、何度でもチャレンジしてみましょう。
授乳しすぎて乳首が激痛
乳首…痛くなりますよね(泣)
おっぱいは吸い方が浅くなると、乳首に傷ができて吸われるたびに激痛になります。
しっかり深くくわえるというのが、母乳分泌のためにも、傷の予防のためにもとても大事です。
授乳した後の乳首の形を見て、細長くなっていたり、いびつになっていたり、変形している場合は浅いサインなので、くわえさせ方を見直してみましょう。
(乳輪全体が赤ちゃんの口に入るくらいがよいです。)
深くくわえさせれば傷はできません!…とよく言われます。
が!!!深く吸わせてもたくさん授乳しているとやっぱり傷になることもあります…。
私も相当頑張って深く吸わせてはいましたが、1日20回近くの頻回授乳でどこが傷かわからないくらい乳首全体が真っ赤で、吸われるたびにビリビリしてました…。
ちょうどおっぱいが張ってきた時期だったので、そのせいもあったかもしれませんが…。
おっぱいを保護するニップルシールドなどもありますが、それを付けると授乳した時の刺激が伝わりにくくなって、分泌しにくくなってしまうので、
傷が出来てしまった時は、リペア二プルなどの保湿剤を授乳後塗りながら治していくのがいいのかなと思います。予防のためにも使用OKです。
赤ちゃんの口に入っても安全なので、安心して使えます。
授乳前だとツルツル滑ってしまうので、授乳後に塗るのがおすすめです。
(ちなみに私は産後の入院中が一番乳頭痛がひどく、2週間くらいでだいぶ良くなってきました。)
おわりに
授乳あるある、いかがでしたか?
育児中の方、そういえばそんなことあったな~なんて思い出したりしたでしょうか。
今後また、母乳のメリットや授乳に役立つ情報も更新していく予定です。
ぜひまた読んでみてくださいね。
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