【本】子どもの「いや」に困ったとき読む本

最近読んだ本でとても勉強になったので
ここで紹介させていただきます。

『子どもの「いや」に困ったとき読む本』
著者:東京学芸大学教授・臨床心理士 大河原美以

もう、タイトルからして、
まさにそう!!と頷いてしまいました(笑)

「いや」と表現できるようになってきた1歳児や、魔の2歳児を育てている方、

もちろんそれ以降のお子さんを育てている方にも、役に立つ本だなと思います。

目次

第1章 子どもの「いや」はなぜ起こるのか

第2章 〈いやいや脳〉の5つの役割

第3章 子どもはどうやって「ことば」をおぼえていくのか

第4章 どうやってしつけをすればいいのか

第5章 親子のSOSサイン

第6章 ママ自身のSOSサイン

読んでみての感想

著者の子育ての考え方に共感

まず、本の「はじめに」で書かれている子育ての考え方にすごく共感しました。

私は子育てする中で、頑張りすぎてしまう親に対しての、

「無理しなくていいんだよ、楽していいんだよ」

というメッセージが強すぎて、

本当に子どものためになることは何なのか?を見失いがちなのではと疑問に思っていました。

もちろん無理して親が身体を壊しても元も子もないですが、

自分のできる範囲で、子どものためにできることをしてあげたいと思った時に、

何をどう頑張ったらいいのかがわからなかったんです。

この本の内容は、子どもがちゃんと育つために必要なことを書いてくれていて、

私にとってとても合う内容でした。

〈いやいや脳〉と〈おりこう脳〉

〈いやいや脳〉〈おりこう脳〉という
わかりやすい表現で「いや」の理由を説明してくれているので、
読みやすく、すっと理解できました。

〈いやいや脳〉の不快な身体感覚や感情をキャッチして、保護し、欲求が満たされて安心・安全に包まれることで、不快は制御されるようです。

その「安心・安全」を与えることができる関係性が、がまんする力の脳の機能を健全に育てていくそうです。

「いやだ」「痛い」などの子どもの訴えを否定せずに、

「いやだったんだよね」「くやしかったね」「痛かったね」と

その感情を承認することが大切なんですね。


たまに起こすかんしゃくは心配なく、

温かく見守ってもらうことが、将来のがまんする力を育てる基盤になります。

「問題」はかんしゃくそのものではなく、子どものかんしゃくを見て親が穏やかな気持ちでいられなくなること

というのを読んで、

問題は親の受け止め方次第なのだと痛感しました。

しつけのプロセス

しつけのプロセスとして、

  1. 守るべき「枠組み」を示す
  2. 枠組みにぶつかって不快感情を表出する
  3. 不快感情を承認するが、枠組みは変えない
  4. きちんと葛藤する
  5. 自己の欲求の制御⇒自律

…と説明されていました。


難しいのは「しつけの枠組み」で、

それが社会のルールなのか、子どもの命と健康を守るための制限なのか

親の思い(エゴ)なのか…

それをその都度考えながら子どもと関わることが難しくも、子育てのやりがいを感じる部分で、

子どもの将来に影響してくる所なのだろうなと思っています。

その後の子育てへの影響

この本を読んでから、自分の関わり方が変わったなと思えたタイミングがありました。

1歳過ぎの息子が蛇口をいじるのが大好きで、

台所でジャーッ!と水道全開にして遊んでいて、

私が止めてもまたすぐ水を出して…という状況がありました。

今までなら、まあいっかとやらせていたところですが、

使わない水が出しっぱなしになるのは良くないし

しっかり「枠組み」を持とうと思い、やめさせて場所を移動しました。

息子はしばらく水道の方を指差して、「あーっ!あーー!!」と

怒って泣いていましたが、

「水道好きだもんね、もっと遊びたかったね」と

気持ちを受け止めて見守っていたら

しばらくして泣き止み落ち着きました。

あぁしつけってこの感じなんだな…と少し理解できた出来事でした。

おわりに

見たい!触りたい!やりたい!に溢れる1〜2歳児。

どこまでを許容して見守り…

どこからがしつけとするべきなのか。

本当に難しいところだなと思います。

毎日悩みながら、いつかこんな日々も笑い話になる日が来ることを信じて子どもと向き合っていきたいですね。

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