【読書感想】子どもと料理を楽しむヒントが詰まった一冊

育児

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今回はご紹介するのは、

藤野恵美さんの『子どもをキッチンに入れよう! 子どもの好奇心を高める言葉のレシピ』という本です!

とても素敵な内容で、育児にも生かせる本だったので紹介させていただきます!

気になった方はぜひ、本を手に取ってみてくださいね♪

この本を読んだきっかけ

たまたま図書館の育児コーナーで目について、手に取った本です。

いつも子どもと2週間に1回図書館通いをしていて、色々な絵本を読んでいますが、自分が読みたい本も1〜2冊借りてきます。

先日読んだのは町田そのこさんの「宙ごはん」でした。

食べ物で心が温まるお話っていいなぁと感じていたところで、

「子どもをキッチンに入れよう!」という料理に関する本を無意識に選んだのかもしれません。

ママと子どもがキッチンに立っている、優しいタッチの表紙もかわいくて魅力的でした。

本の内容

限られた一日のなかで、子どもと過ごす時間を増やすために、私がとったのは「家事と育児を同時にする」という方法でした。ふたつの時間を分けるのではなく、重ね合わせることにしたのです。忙しい毎日でも、どうにか工夫して、子育てを楽しみたい…。そんな思いから、簡単なレシピを紹介しつつ、子どもと関わりながら日々の食事と向き合うことについて書きました。

「BOOK」データベースより

育児雑誌からのエッセイの依頼で、「子育てを楽しみつつ、料理が作りたくなるようなエッセイ」を書いて、まとめたのがこの本だそうです。

育児や教育に関する本を1000冊ほど読んだという藤野さんが「言葉」と「食」の大切さを感じたそうで、それらの本からの学びもエッセイの中に散りばめてあり、勉強になります!

目次の料理名を見ているだけでもお腹が空いちゃいそうな1冊です。

目次

育児と家事を同時に楽しむ

料理中にまとわりついてくる子どもをどうするかーかぼちゃスープ

子どもの「やりたい気持ち」をお手伝いにつなげるーお豆たっぷりご飯

お手伝いはコミュニケーションツール!ー薄味のおいなりさん

どんどん失敗させようークリスマスのたこ焼きパーティー

みんなとちがう、と言われたらー豚みそおにぎり

食に興味を持たせる

絵本から食への興味につなげるー入れ子の器で豚汁

本は興味を無限広げる近道ーフライパンで鮎の塩焼き

完璧を目指さないー金時にんじんのしりしり風

成長のチャンスを見逃さないようにーブロッコリーとコーンの卵炒め

子どもの自信につながる料理体験ー誕生日のスペシャルケーキ

お金では手に入らない喜びーマグロのステーキ丼

スーパーで社会との関わりを学ぶ

買い物で学ぶ社会のしくみーごほうびフルーツパフェ

スーパーでのおねだりへの対処方法ーやさしい味の豆乳トマトスープ

お手伝いで学力の下地を作るーとろとろ茄子のステーキ

外の世界への興味を広げる

子連れ外食には楽しみがいっぱいー旗つきケチャップライス

外食でコミュニケーション能力を高めようーブリのムニエルのタルタルソース添え

自由であることだけが幸せとは限らないーバスツアーとわらびご飯

親のありがたみ、子のありがたみーキッズキャンプのピラフ

異文化を経験しようー羊の国のラムチョップ

あとがきにかえてーすべては思い出に変わるー幼稚園、最後のお弁当

感想

育児に対する考え方に共感

この本は育児本というよりはエッセイなのですが、育児本をたくさん読んできたという著者の育児の考えを知ることができます。

子どもと一緒に料理…となると、大変なのは目に見えています。

でも、子どもの教育のためというだけでなく、「凝ったものを作らなくてもいい」

「子どもがやりたい放題やったあとに、こちらが尻ぬぐいのために大変な思いをしてストレスを感じるようなら本末転倒」

など、自分の中でルールを決めて、あくまでも母親自身も楽しみながら、取り組んでいるところにとても共感しました。


私も最初はキッチンゲートを設置していたものの、料理中は息子が入りたくてしょうがなくて、キッチンにあるもので遊んでいることも多々ありました。

0歳の頃はおたまやタッパーなどのキッチン用品で遊んでいるだけでしたが、

3歳になった今は「お手伝いをする!」と言って、保育園でもやっているしめじほぐしをしてくれたり、玉ねぎの皮むきを手伝ってくれたりします。

流しで容器に水を入れたり、それを移し替えたりと遊んでいることもありますが、それもまた大事な経験なのかなと隣で見守っています。

鍋が熱いこと、包丁が危ないこと、陶器の食器は落とすと割れることなど繰り返し伝えて、息子も大分理解してくれてるので、日々の積み重ねは大切なのだなと感じます。


その他にも絵本についての話や、ご褒美についてのエピソードもありました。

シール貼りなどの外発的動機づけではなく、息子さんのやりたい気持ちを尊重する「内発的動機づけ」を重視するという姿勢も素敵だなと思いました。

私もお手伝いを通して自分が役に立つという「人間の持つ本質的な喜び」を大切にして息子に関わっていきたいです。

子どもとの思い出が濃い

料理を通じての息子さんとのエピソードが一つ一つ面白くて、子育てエッセイとして楽しく読みました。

私の息子は今3歳でだいぶ会話も上手になってきましたが、藤野さんの5歳の息子さんとの親子のやりとりを見て、数年後にはこんな風に会話できるのかなぁなどと想像したりもしました。


中でも印象的だったのは、ママにパフェを作ってくれるお話。

スーパーのスタンプ10個でもらった100円の買い物券で何が買えるか考えて、フルーツミックスの缶詰を買って、「ママがおしごとを頑張ったときのごほうび」とパフェを作ってくれるなんて、とっても素敵なエピソードですよね。

ママが嬉しいのはもちろんですが、息子さん自身の「ママにしてあげた」という喜びを持つ体験が素敵だなと思いました。

それも、日頃から一緒に料理をしているからこその発想なんだろうなと感じます。

ほかの誰かのためにお金を使う幸せを5歳で学ぶなんて、すごいことだなぁと思います!

料理を通して学ぶ

絵本で見たおやつを実際に作ってみたり、買い物に行ってコミュニケーションや消費税や産地を学んだり…

食べ物はいろんなことに繋がっています。

何も考えず、食べるだけだと学びはないけれど、買って作って食べると深まり方も違いますよね。

息子さんが料理を通して、みるみる成長していく姿が眩しかったです。


また、おにぎりの具を当てるエピソードから、「ちがいを認め合う」という経験についても書かれていました。

ただ料理に関わらせるためのハウツーではなく、藤野さんの子どもへの向き合い方を知ることができて勉強になりました。

「子育てを楽しみつつ、料理が作りたくなるようなエッセイ」という内容が私には合っていたようです。

ちなみに「win-winの関係」という言葉も途中で登場しますが、私のすごく好きな考え方なので、一気に共感レベルが上がりました!!

自分だけが無理をする、相手のために尽くすというのではなく、自分も相手もハッピーになれるようなそんな関係が理想だなと思っています!

やりたいことだけだと世界が狭くなる

自分の好きなものだけ選んで、やりたいことしかやらなければ、世界が狭くなってしまうかもしれない。

息子といっしょにいると、自由であることだけが幸せとは限らないんだな……ということに気づくのでした。

p210

仕事が忙しい中、息子さんの山菜採りバスツアーに参加した時のエピソードです。

私はこの文章にとても共感しました。

女の子の育児だったらまた違うのかもしれないですが、「働く車」や「機械やスイッチ」、「工具」などが大好きな息子を育てる中で初めて知った世界がたくさんあります。

自分は興味ないのに…と思うこともありますが、多分息子と一緒じゃなかったら知ることがなかった世界。

「ゼロは何で丸いの?」

「何で歩行者信号には黄色がないの?」

「玉ねぎの涙が出るやつはどこに入ってるの?」

などなど、30数年生きてきても、考えたこともなかったような問いが毎日降ってきます。

育児中は何をするにも子ども優先で、自分の時間が減ったり、自由が少ないと感じることもありますが、

今まで知らなかったこと、考えてもみなかったことを息子と一緒に考えることができて、世界を広げてもらえて、私は今とても幸せな経験をしているんだなと改めて感じました。

おわりに

この本を読んで、

料理は親が「やらなきゃいけないもの」ではなく、「子どもと楽しめるもの」や「子どもを成長させてくれる経験」になるんだなと考え方が変わりました!

仕事と育児の両立や、いかに子どもと楽しく過ごすかというのは私自身、試行錯誤の日々です。

でも、大変、大変と思わずに「今だけ」の息子との時間を大切にしていきたいと感じました。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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