こんにちは!当ブログを見ていただきありがとうございます!
助産師あやか(@mw_ayaka)です!
今は保育園看護師として働いていて、月1回程度べビママヨガの講師をしています。
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私は今病児・病後児保育に関わっていますが、
私が働いているのは新しい保育園なので、病児保育について教えてくれる人は周りにおらず、参考に出来る書籍なども少なく、
保育のことや、小児看護のことを学びながら試行錯誤している状態でした。
そんな中、保育園として病児保育協議会に加入したのが大きな転機になり、
やっと病児保育に関わる看護師として「専門性」が何なのか見え始めてきました。
今回は私が学んだことをお伝えしていきたいと思います!
保育看護について
病児保育協議会の加入と共にいただいた2冊のマニュアルは、濃厚な内容で学びが多く、感動が書き切れないくらいなんですが、
特に印象的だったのは、これまで学んできた「保育」でも「看護」でもない「保育看護」という言葉についてです。
保育と看護の重なりあう部分が保育看護であって、「保育」だけでもなく、「看護」だけでもない「保育看護」の領域を広げていくことが大切だと知りました。
保育園看護師になって、何を学べばいいのか?とずっと悩んでいたんですが、
保育も看護も、どちらが大切ではなく、どちらも大切だと知って、腑に落ちました。
保育看護の専門性とは?
保育看護の専門性と言われてどんなことが浮かびますか?
私は自分なりに思いついたこととして、
子どもの発達のことを学んだり、言葉のこと、関わり方のこと、ケガや病気の対応、救急対応、アレルギー、キャリアアップの保健衛生や安全対策…等々学んできました。
しかし、様々な知識はついてきたものの、自分の中でまとまりがないというか、形になっていないという漠然としたもやもやがありました。
(資格!みたいにわかりやすい形だと勉強した成果もわかりやすいんですけどね…。)
じゃあそこで、「保育看護」を極めよう!
と思った時に、病児保育専門士という資格があることも知りましたが、結構ハードルが高いこともわかりました。汗
(実務経験+対面の講習4日間+口頭試問が必要…)
そんなわけで、とりあえず病児保育のマニュアルを一通り読んで改めて考えてみました。
いっぱいマーカーで線を引いたり、ノートに書いたりもしましたが、
私が一番参考になったのが、マニュアル内に参考書類として載っていた、「自己評価」です。
実際に仕事の中に取り入れたことをお話をさせていただきますね!
病児保育の自己評価
保育園では園としての自己評価があり、こういう保育ができているか?地域との交流はあるか?など毎年評価しています。
しかし、「病児保育室」としては自己評価もなく、看護師のラダーのような経験値を明らかにするようなものはなかったので、
どれくらいの知識と技術があるのか、今自分がどのくらいのレベルにいるのかは曖昧なままでした。
保育園看護師の話題でよく出るのが「モチベーション」の話。
医療機関ではないから看護師としてのスキルアップ!という感じもあまりないし、保育士さんのお手伝いが多いし、保育のことはよくわかんないし、何を頑張ればいいんだろう?
なんていう話もよく聞きます。
保育園看護師のもやもやの1つとして、
子どもはかわいいけど、目標もなければ評価もされない…何を学んだかもよくわからないまま日々淡々と終わっていくというところに原因があるのかな?と思います。
(色んな要因あるかなとは思いますが。)
しっかり評価して、できたところ、足りないところを確認して次に進んでいくという実感が持てると、仕事のやりがいにも繋がっていくのかなと感じました。
だから、自己評価ってすごく大事なんだと思います。
自己評価の項目について
今回私が実施した、マニュアルの自己評価の大まかな項目をお伝えします!
- 病児保育の基本方針(理念と基本姿勢)
- 適正な運営体制
- スタッフの教育・研修
- 衛生管理
- リスクマネージメント
- 保険への加入
- 行政・医療・福祉との連携
- 病児保育の保健管理(看護・与薬)
- 症状別の看護(発熱・下痢・嘔吐・脱水症状・けいれん・咳・急性アレルギー反応
- 感染症の看護
- 救急蘇生
- 病児保育における保育(保育の基本方針・指導計画・保育内容・保育の研修)
- 保護者への援助
各項目について、3〜18個の質問があり、○×で評価するような形でした。
なんと自己評価だけで、14ページ分もの量があります…!
詳しく知りたい方は、ぜひ病児保育のマニュアルを読んでみてくださいね!(2冊あるうち、vol.1の方です!)
病児保育協議会のHPから会員でなくても購入できます。
これはあくまでも叩き台という形で、自分の施設に合わせて変えていくのがいいのかなと思います。
自己評価を実施してみて
病児保育のマニュアルを読んで、「自己評価があるんだって!」と他の看護師に伝えると、みんな意欲的で早速やってみよう!とすぐに取り組みました。
この看護師の仲間たちの行動力が嬉しいです。
1人ずつ書いてもよかったんですが、今回は3人で集まって、
「これはどうかな?うちはできてるかな?」
と話し合いながら進める形で行いました。
最初は、量多いなぁ…と思っていたんですが、この項目は「やるべきこと」の塊な訳で、
自分たちが「出来ているところ」と「足りていなかったところ」が明らかになって、とても有意義な話し合いの時間になりました。
出来ているところ
振り返って感じたのは、子どもに対する安心感を持てるような関わりはすごく頑張って出来ているな、ということです。
病児保育は初めて来る場所で、見知らぬ人が慣らし保育もなしに、長ければ丸1日お預かりするので、
ただでさえ体調の悪い子どもにとってストレスも大きいだろうなぁ…というのは前々から感じていました。
そのために、少しでも安心できるような環境作りや関わりをして、安心して楽しく遊べるように…
そして子ども自身に「また来たい」と思ってもらえるくらい満足してもらえるような関わりをするというのは日々心がけていた部分だったので、みんなで「頑張ってできてるところだね!」と評価しました。
他にも、広報活動や研修に参加する姿勢など、前向きに評価できる部分も多かったです。
足りないところ
保護者支援
特に足りないと感じたのは「保護者支援」についてです。
保護者支援は、私自身も子育て中で、働く保護者の大変さはわかるので、丁寧に対応することやなるべく保護者の方の負担の少ないように、不安なく預けていただけるように…と工夫してきました。
ただ、それだけでなく、「家庭看護への指導・助言」も病児保育室としての役割なのだそうです。
預かっている間だけの関わり、ということでなく、
その子がお家でもよりよく過ごせるように、保護者の方へ専門家としてアドバイスするということですね。
これはすごくハードルが高いことで、そもそもの病気や看護に対する知識もなくてはいけないし、その子に合った指導内容を考える必要もあります。
また、保護者の方へ伝える時にも上から目線で指示するのではなく、受け入れてもらえるようなわかりやすい言い方であることも必要です。
これまでは保護者の方が不安にならないよう、「○○ちゃん、こんな遊びをして楽しそうにしてました!お熱は上がらなかったですよ。」というような良い面を多く伝えようと思っていたので、
専門家としてはそれだけでは足りないんだなぁと初めて知りました。
子どもの病気の知識や、ホームケア、それをいかに保護者の方に伝えるか…など、今後頑張っていきたいポイントが見つかってよかったです。
保育目標
マニュアルでは保育目標についても詳しく書かれており、まずは病児保育室としての目標があり、個人としての看護・保育の目標があり…とちゃんと目標を立てて関わることの必要性について書かれています。
これまで、年間計画などの目標はありましたが、今日この子にどう関わるか?という短期目標は立てておらず、
その日その日を安全に、少しでもゆっくり過ごせて、自分のペースで楽しく過ごしてもらえたらいいな!という気持ちで、
目標を立てて関わったり、自分の関わりを振り返ることも少なかったです。
自己評価をしてからは、早速1人1人の目標を立てて関わり、振り返りをしてみることにしました。
看護の面ではその子の症状や病気の経過で今どのような段階にあるのかということや、体調管理や睡眠、食事や水分摂取などについて、
保育の面では、年齢や体調に合わせた遊びの提案や声がけなどについて考えるようになりました。
計画を立てようと思うと、その子の病状がどうなのか?発達段階がどうなのか?
今この子にとって何が必要で、どう関わるべきなのか?
と考えることが増え、悩むことも増えました。
その子の状態を評価するにあたって、自分の知識が足りないことにも改めて気付きました。
目標を立てずに漠然と関わっていたときよりも、関わることに難しさを感じるようになって、
それは成長している証なのかな、と感じました。
まだ病児保育の看護師として、看護の知識も保育の知識もまだまだですが、頑張りたい方向性が見えてきてよかったです。
おわりに
今回は病児保育の自己評価を通して感じた「病児保育の専門性」について書きました!
知れば知るほど奥深い「保育看護」の世界。
どうやって深めていくかは人それぞれだと思いますが、
自己評価をしてみるということ、また目標を持って関わるということが大事なのかなと私は感じました。
保育のことは何もわからないまま、保育園で働き始めて2年弱になりますが、毎日少しずつでも学びながら前に進んでいけたらいいなと思っています!
これを読んでくださった方にとって、何か1つでも、明日からの仕事につながる「気づき」があれば嬉しいです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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