【本】自分で学べる子の親がやっている「見守る」子育て

今回は『自分で学べる子の親がやっている「見守る」子育て』という本を紹介します。

子育てをしていると、子どものためにあれしなきゃ、これしなきゃ…と思ってしまうこともあると思います。

この本では、親が先回りしすぎずに見守ることがいかに大事かを学べました!

どんな本?

この本は「見守る子育て研究所」の所長をされている小川大介さんの本です。

予備校や塾講師をしていた方で、幼児期からの子どもの能力の伸ばし方や親子関係の築き方のアドバイスに定評があり、現在は各メディアで活躍されているようです。

先が見えない時代だからこそ、「自分軸」を持つことが大事で、

その「自分軸」を伸ばす子育てが「見守る子育て」なのだそうです。


幼児期から小学生にかけての関わり方の内容がメインですが、

子どもに関わる姿勢や考え方は、もっと小さい子どもにも生かせるものだなと感じました。

今回は特に子どもが小さいうちから、親が心がけ出来そうな部分をまとめてみました。

目次

  • 自分で学べる子に育つ3原則
  • 遊びを見守る
  • 家族での学びを見守る
  • 集団生活での学びを見守る
  • 健康を見守る
  • 人間関係を見守る
  • 親子が認め合うために

自分で学べる子に育つ3原則

原則1 「自信」を持つ

自信があるとは、ありのままの自分でいい、自分に対する信頼感を持っている状態です。

自信を持てることで自分軸をどんどん伸ばしていけるのだそうです。

赤ちゃんは100%の自信を持っています。

その100%の自信、「全能感」は一度壊すことが成長のためには必要なのだそうです。

3歳すぎから、他人と自分を比べて、自信が揺らぎ始め、意識が外に向いていきます。

親の言葉がけや態度などの積み重ねの中で、3〜9歳にかけて自信の土台を作っていきます。

原則2 「学びの技術」を得る

学ぶとは、関心を寄せたものを調べ、理解し、記憶に残すまでの一連の流れです。

学びは技術なので、「どのように学べばよいか」を教えることが大切なのだそうです。

学びの技術については、様々な具体例が紹介されていました!

原則3 「習慣」を身につける

習慣とは「当たり前の水準を上げていく営み」なのだそうです。

習慣化のためには、「当たり前だからほめる」ことを習慣にすることが大切だそうです。

それによって、親がちゃんと自分を見ていてくれるという安心感を持ち、自分はちゃんとできてるんだなと確認できます。


学びや生活面、あいさつなどのコミュニケーション、マナーなどの社会性など、

様々な「当たり前」の水準を高めていくことで、人生の幸福感が高まるそうです。


当たり前のことをほめて習慣にしていく、というのは他の育児本でも紹介されていて、

子どもにとっては大切なことなのだなぁと感じます。

子どもの健康に関して夫婦で価値観をしっかり共有しておく

健康についての価値観がズレていると、「見守る子育て」がしづらくなるそうです。

例えば、母親が、口出ししてくる父親や義父母の言葉や顔色を伺って、子どもの健康にあれこれ先回りしてしまう…となると、

健康面だけでなく、学習面でもあれこれ手をかけすぎるという思考回路にはまりやすいのだそうです。


子どもの健康面の「ちょっとしたこと」を折に触れて夫婦で話し合っておくことで、

穏やかな気持ちで子どもを見守れるようになるそうです。


育児のことはママに偏りがちなことも多いと思います。

それによって、育児のストレスが増えたり、夫へのストレスが増えたり…ということもあるので、

子どもの健康面や成長のことなど、夫婦で共有しておくことは大事だなと思います!

怒りも不安も「我が子への愛情」から来ていると知る

ネットなどでは育児情報に溢れているので、自分と違う意見を見かけると、

自分や自分の子どもを否定されたように感じてしまう人がいます。

比較による怒りや不安、疲れといった感情は、我が子への愛着から来るものなのだそうです。


私も、自分と違う育児のやり方や、我が子とは全然違う他の子の様子を知って、

私だってこんなに頑張ってるのに!!何でうまく行かないんだろう??と思ってしまうことはたくさんありました。

それも、我が子を思っているからこそだったんだな…と気付きました。


そういう人もいる、そういうやり方もある、と柔軟に考えられる心の余裕を持ちたいものですね…!

「なぜ」の正しい使い方を知る

「なぜ?」という問いかけは、出来なかった理由を聞くときに使う印象が強いです。

「なんでご飯食べないの?」「なんで遊ぶのやめないの?」などと私も言ってしまうことがあります。


でも、「なぜ」は何かがうまくいったとき、できたときに使った方がいいのだと知りました!

「なぜ上手くできたの?」と出来た理由を聞くのだそうです。

うまくいった理由が言えるなら、同じように次回もうまくいくということだそうです。


また、注意するときは「何」を使うというのもポイントのようです!

「宿題やってないね、何があったの?」と問いかけることで、子どもも答えやすくなりそうですね。

おわりに

今回は紹介しませんでしたが、その子の特性に合わせた関わり方のポイントなども載っていて、

育児の実践にも生かせる内容だなと感じました!


あれこれ手出し口出しするだけが子どもへの思いやりではないなと感じつつ、

「見守る」という関わりも、それもそれで難しさがあるなと思います。

この本をじっくり読んで、子どもを見守って伸ばしていけるような関わりが出来たらなと思いました。


本格的な勉強が始まる前の幼児期から、ちょっとした関わり方の工夫で

学ぶ土台を作っておくというのはすごく大事だなと感じました。

何か子どものために出来ることはないかな?と考えている方にとって、参考になることが多い1冊だと思います!

ぜひ手に取ってみてくださいね!

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