妊娠中から出来る母乳育児の準備

妊娠中

母乳で育てたい、出るなら母乳で…と考えている人は多いです。

私は母乳育児推進のBFHの病院・クリニックで働いてきて、母乳の良さをすごく感じていたので、自分自身も出来る限り母乳で育てたい!と思っていました。

私が母乳育児のために実践していたことや、妊娠中から知っていてほしいことについてお伝えしたいと思います!

母乳の知識編

「母乳が出るかどうかは体質」とか、

「私の母は出なかったから、私も出ないかも…」

と思っている人はすごく多いです!

でも、母乳は出産後、どれだけ深く吸わせて、どれだけ刺激するかが重要で、

体質や胸の大きさは関係ないと言われています。


妊娠中は無事出産することが大きなゴールなので、

産後のことはあまり考えられない…という人も多いと思います。

確かに、出産後にも病院などで教えてもらえると思いますが、出産後は想像以上に忙しいです。

授乳は出産後すぐ始まるので、

母乳育児の知識は妊娠中に学んでおけると安心ですね。

母乳の基礎知識を学びたい方はこちら↓

知っておいてほしい母乳育児の基礎知識まとめ!
母乳のこと、授乳のこと…やってみて初めて知ることも多いですよね。 私はBFHという「赤ちゃんにやさしい病院」の認定を受けている母乳育児推進の病院・クリニック2施設で助産師の経験を積んできました。 その知識を生かして、少しでも母乳育児について...

乳輪・乳頭の準備

赤ちゃんがうまくおっぱいを吸えるためには、やわらかく・吸いやすくしておくことが大切です。

そして、乳輪まで深く吸わせることが大事です。

他の人の乳首の形なんてあまり見たことないと思いますが…(笑)

色んな大きさ、形の人がいます。


乳首が短くて吸えないんじゃないかと心配する人もいますが、

赤ちゃんが吸うのは乳首ではなくて、「乳輪(色の付いた部分)」です!

なので、乳輪がやわらかければ乳首は短くても吸えます!(ちょっとコツが必要なことはあります。)


逆に大きめの乳頭の人は乳首をおしゃぶりのようにチュパチュパしてしまって、

乳輪まで刺激が行かないことがあります。

やはり、乳輪をしっかりやわらかくしておくことが大事です。

おっぱいマッサージの方法

※切迫早産の傾向がある方(お腹が張りやすい、経管長が短いと言われている人)は控えましょう。逆子の人、帝王切開の予定がある人は病院に相談してください。

≪タイミング≫
・マッサージはお風呂に入っている時など、リラックスできるときに行います。
・体調が悪い時は無理せず、体調が良ければ毎日行います。

≪方法≫
★乳輪の色の境目のところに親指と人さし指を「Cの字」になるように当てて、
 指の腹と指の腹を合わせるようにマッサージします。
★縦・横・斜め…と向きを変えて、色んな方向からマッサージします。
★痛みがある場合は無理せず、少しずつ慣らしていきます。
➡お餅のように柔らかく「ニョーン」と伸びるのが理想です!

≪乳頭のケア≫
・乳頭の先に「乳かす」と呼ばれる白いかすが出てくることがあるので、
 お風呂でふやけた時に指の腹でやさしく洗うか
 ベビーオイルなどでふやかして取ってきれいにしておきましょう。
(あまりゴシゴシ取ろうとすると、傷つくことがあるので、やさしく行ってください。)

私はほぼ毎日マッサージをしていて、最初は伸びが悪く硬めでしたが、日に日に柔らかくなっていくのを感じました。


おっぱいを刺激することでお腹が張りやすくなります。

37週未満であれば、いつもより張るな…と感じる時はお休みしましょう。

逆に、37週過ぎていつ生まれてもいいよ!となってからは、乳頭刺激をすることで陣痛促進の効果もあるので、どんどんマッサージしましょう!

(私は早く生まれるかな?と毎日頑張りましたが、結局生まれたの予定日2日過ぎてからでした…。効果には個人差があります(笑))

授乳グッズの準備

楽な姿勢で、身体の負担なく授乳出来るというのは大事です。

授乳は1日8回が最低ライン。多いと20回くらいのこともあるので、1日の中で授乳の時間が占める割合って結構高いです。

少しでも楽な方がいいです。

色んなグッズがありますが、私がおすすめしたいのは授乳クッションおっぱいの保湿剤です。

授乳クッション

授乳クッションは、

  • たくさん使うものだからかわいいものを買う
  • せっかくだから妊娠中の抱き枕にもなるものを買う
  • シンプルで安い物を使い倒す

…など考え方はそれぞれだと思います。

私はニトリの授乳クッション使ってましたが、8~9カ月頃にクッションなしで授乳出来るようになるまでヘタレたりしなかったです!

一つ注意点としては、授乳クッションで「おすわり練習にもなる」という機能があるものがありますが、赤ちゃんは自分で座れるようになるまで、おすわり練習はさせない方がいいと言われています。

なので、あえて「おすわりのため」のクッションを選ぶ必要はないと思います!

おっぱいの保湿剤

おっぱいの保湿剤は、「ランシノー」「リペア二プル」などの商品があります。

羊の油の保湿剤で、赤ちゃんの口に入っても安心な素材です。

授乳後に保湿することで、キズの予防になったり、早く治るのを促したりするので、1本用意しておくと安心だと思います。(ドラッグストアや赤ちゃん用品の店で売ってます。)

その他の授乳グッズ

その他の授乳グッズとしては、「授乳ケープ」「母乳パッド」「授乳ブラ」などいろいろあると思います。

正直、私は授乳ケープは使わず、車の中などでカーディガンなどでさりげなく目隠しして飲ませることが多かったです。

大判のガーゼケットでケープ代わりにしようと思ったこともありましたが、目の前に布があるのが気になるようで、子どもに嫌がられてしまいました…。

↑このようなポンチョタイプだとさりげなく飲ませるにはいいかな?と思います!


母乳パッドも、漏れるほど出るかどうかは個人差がありますし、漏れる場合はガーゼハンカチやタオルなどを当てて代用することもできます。

ドラッグストアなどですぐ変えるので、必要だったら買う、または職場復帰や外出など服に漏れたら心配な時だけ使う…というのでもいいかな?と思います!

使い捨てのパッドだとかぶれてしまうこともあるので、その場合は布の母乳パッドもあります!


授乳ブラも前開きで片手で開けられる便利な物もありますし、ブラトップでも授乳出来るので、お好みに合わせて選んでみてください。

妊娠中は、締め付けの少ないノンワイヤーの下着がおすすめです!

哺乳瓶は必要?

ちなみに、出産準備品には必ず入っている「哺乳瓶」

入院中に完全母乳になると使わないこともあります。

ただ、搾母乳を入れたり、どうしてもの時に使う保険として、私は1本あればいいと思っています。

出産施設によって、哺乳瓶の種類も色々で、赤ちゃんによっては「これじゃないと飲めない!」ということもあるので、

赤ちゃんに合うものを必要な本数買い足すのが無駄がないかな?と思います。

これも、いざとなればドラッグストアでも買えるので、母乳育児の希望がある方は最低限だけ準備しておきましょう!

おわりに

授乳のことは生まれてから考えればいいや…という人もいれば、

あれが必要?これも必要?と先々考えてしまう人もいると思います。

まずは、知識だけしっかりつけておいて、

物の準備は最低限、必要になったら買い足す!というのが個人的にはおすすめです。

色々準備しておいても、ママと赤ちゃんの状況次第で、結局使わないこともあるんですよね。

それもまた育児あるあるだとは思いますが…(笑)

いざ授乳が始まってから、母乳が軌道に乗るためにできることについて、また今度書きたいと思います!

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