2025年全国病児保育全国大会in愛知 研修レポート

保育園看護師

こんにちは、助産師・保育園看護師のあやか(@mw_ayaka)です!

現在は保育園看護師として働きながら、3歳の息子を子育て中。

Instagramでは育児の様子やブログ更新情報などを発信しています📷

「子育てをする人を笑顔にしたい!」をモットーに、

育児情報・母乳育児・保育園看護師の仕事のことなどを綴っています。

どうぞよろしくお願いします♪


今年は名古屋で病児保育の全国大会があり、参加してきました。

今は山形に住んでいますが、以前夫の仕事の都合で、4年ほど愛知に住んでいて、愛知は第2の故郷のような存在です。

働いていたクリニックでは山形から来た私を娘のように可愛がってもらい、友達もたくさんできて、助産師の仕事の楽しさも知った4年間でした。

1年前に来年は愛知で開催されると知ってから、絶対行きたい!!と思っていたので、無事に参加できて良かったです。


普段保育園の中で、病児保育は少数派でなかなか病児保育に関わる人とお話しできる機会もないので全国の病児保育に関わる方たちがこんなに集まっている!!!というだけでも感動しました!

そして、先生方の熱い思いに更に感動しました!

参加者は1220名ほどだそうです。

1人で参加したので、講演を聞いて思うこと、感じることが募っても話す相手がおらず(笑)

その思いの一部をここに書きたいと思います!

印象に残ったキーワードを基にお伝えしていきます!

ちなみに、会場が複数あり、同時開催されている講演もあり実際聞けたのは半分以下なので、後日のオンデマンド配信でまた聞けなかった分も勉強したいと思っています。

子育てのすばらしさ、楽しさを社会に広める

全国病児保育協議会の会長である杉野先生の講演の中で「どうして子どもが減っているんでしょうか?」「子育てのすばらしさ、楽しさを社会に広めていく必要がある」というお話しがありました。

自分自身、男の子1人子育て中ですが、実家になかなか頼れない&平日ほぼワンオペで、「子どももう1人なんて無理!!!」と思っているまま3歳を過ぎました。

2人、3人と子育てしているママ達には本当尊敬しかないです。

大変大変…と思い続けてきたので、私のこのブログも育児する人を少しでも楽にできたらいいなという思いがありました。

子育てに関わる人を「笑顔にしたい」とはずっと思っているんですが、それは楽しいことをするというより、辛いことから救って笑顔になれるような…という気持ちで、

「育児の楽しさを広める」って、そういう気持ち自分の中にはなかった!!ということに気が付いて愕然としました。


色々と世知辛い世の中で、「育児楽しい!」ってなかなか声を大にして言えないんじゃないかなと思います。

子どもがほしくても授かれない人もいるし、育児していても状況は千差万別で育児を楽しめてる人を嫉妬したくなる気持ちになることもあると思います。

結婚して子育てをするのが正解、みたいな押し付けは時代遅れだと思いますし。

育児している当事者としては、「育児って辛いけど、子どものかわいさで救われて頑張れる」みたいなニュアンスの方が共感できる気がします。

そんな世の中で「育児ってすばらしい!」「育児って楽しい!」と言えるようになるのは、決して簡単なことではないと思います。

でも、それくらい育児にメリットを感じられるくらいでないと少子化は止まらないんだろうし、子育てを取り巻く環境がもっともっと明るいものになればいいな…と感じました。


そして、育児が楽しいと思えるために必要なのは「心の余裕」だと思っています。

自分しかこの子を見れない、預けられる人もいない、相談する相手もいない、ちょっとした息抜きもできない、自分のことは後回し…なんてそんな状況だとしたら、「育児楽しい」とは思えないと思います。

そのために色んなサポートがあるといいなと思うのですが、

病児保育で働く身としては、子どもが病気の時の特に負担が大きい部分を、一緒に支えられるような存在になりたいなと思います。

働くために預ける場所、というだけでなく、育児の辛い時を一緒に乗り切っていくサポーターのような存在になり、保護者の方にとっても、預かる子ども自身にとっても良い関わりができるのが理想だと思っています!!

保護者の方も安心して仕事にも行けて、看護師に子どもの体調の相談もできて、病気の子もゆったりした関わりで心と体をしっかり休めることができれば、少し心の余裕に繋がるのではないでしょうか?

子どもの貧困

特別講演の汐見稔幸先生のお話しでは、「日本の子どもたちの現状をどう評価するか」ということで、身体能力や心の充実感、暴力や子どもを取り巻く環境など様々なデータを用いて、現状を知ることができました。

知れば知るほど、この先に未来はあるんだろうか…と思ってしまいました。

でも、これらも子どもの貧困であり、「遊び環境の貧困」「関係の貧困」「重層的支援の貧困」「自由の貧困」が、覇気がないことや精神的不安定、攻撃的行動、過剰な甘えなどに繋がっているという話でした。

貧困というとお金の問題が一番に浮かびますが、それだけではないんですね。

道端で自由に遊ぶこともできない、公園では大声も出せないしボール遊びもできない、遊びはYouTubeやゲームで、その影響で夜更かしになり、生活リズムが崩れ不登校になる…という話もありました。

そんな悪循環、断ち切りたいですよね。

そのためにどんな支援ができるのか、保育者としてどう関わるべきなのかはまだまだ試行錯誤中です。

「子どもの主体性を大切にした保育」や「自然との関わりを大切にした保育」など、学んですぐできるものでもないので、これからもっと学びを深めて自分の中に落とし込んでいく必要があるなと感じています。

病児保育の広域連携

病児保育では市町村が主体になっているところが多く、その影響で隣の市の人は使えなかったり、使えても6000円/日上乗せされたり…など、様々な使いづらい状況があるようです。

それが市町村の連携で、他の市でも使えるようになる「広域連携」が進んできているようでした。

主に市町村主体の病児保育の話だったのですが、私の保育園は企業主導型の病児保育で蚊帳の外感があり…ちょっと寂しかったです。

私の保育園は市との連携は圧倒的に不足しています。

市が主体の施設では市報に載っているのに、うちの病児保育施設は載っていないんです…(泣)

ただ、市町村ではなく児童育成協会というところから補助金をもらっているので、他の市の方でも分け隔てなく受け入れをしています。

企業主導型の分、ある意味大変な部分もあり、逆に自由な部分もあるのかもしれないなと感じました。


広域連携にも、予約の仕方や利用方法を統一している地域や、それぞれの施設のやり方は残した上で連携はするという地域など、様々な方法があることを知りました。

それに伴い、施設の空き状況をわかりやすくする必要がありICT化が進み、ネットで空き状況がわかるようにしている施設も増えているようです。

まずは病児保育のことを知ってもらうことも必要で、その上で利便性を向上させていくことが大切だなと感じます。

より使いやすくするために、予約システムやSNSなど様々な工夫をしているようなので、私も自分の園でできる方法を探してみたいと思います。


病児保育は市町村か企業主導型かによっても違いがありますし、小児科に併設されているかどうか、施設の規模や職員数によっても受け入れの範囲も異なってくると思います。

一言で病児保育といってもピンキリなので、1つの完成系を目指すような方向性ではなく、自分の施設の環境や規模、職員の経験など色んなことを踏まえて、自分たちには何ができるかということを考え続けていくことが必要だと感じました。

他施設の取り組み

ポスター発表では、異年齢の保育や、寝かしつけの工夫、他園への健康指導を実施している園など、様々な取り組みをしていることを知りました!

病児保育の質の向上は、ただ経験だけ積めばいいというものではないなと感じています。

看護師が保育を学ぶことや事例検討のようにじっくり振り返って考える機会も持つなど、学ぶ意識を持つことを大切にして行きたいなと思いました。

昨年の発表を聞いて、自園で取り組みを行い、その取り組みについて発表した施設もあり、学んで終わりではなく自分の園に良いと思うものを取り入れてみる、チャレンジしてみる、という姿勢が素敵だなと感じました。

せっかくたくさん勉強させていただく機会をもらったので、実践に生かしていきたいと思います。

まとめ

今回の研修はとても学びが多かったです。

聞いて終わりにならないように、これをきっかけに学びを深めたり、実践に生かしたりして、よりよい病児保育を目指していきたいです!

そして、病児保育での悩みや思うことなど他の施設の方ともっとお話しする機会が増えたらいいなと思っています!

ぜひInstagramなど気軽に声をかけていただけたら嬉しいです。

今後も保育園看護師の学びの発信をしていきますので、どうぞよろしくお願いします♪

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