妊娠中もそうですが、授乳中も量に気を付ければコーヒーなどカフェインの含む飲み物を飲んでも問題ないと言われています。
今回はカフェインがどう影響するのか、どのくらいなら大丈夫なのかについてお伝えしたいと思います。
ちなみに、私自身はコーヒーが好きなので、妊娠中は1日1杯、授乳中は1日2杯まではオッケーとして我慢せずに飲んでいます。
※産後1〜2ヶ月はコーヒー控えてましたが、飲んでも飲まなくても寝る時は寝るし、泣く時は泣くとわかり、開き直りました(笑)
育児中、制限が多い生活の中で、少しでも自分の好きなものを我慢せず過ごせるような情報になればと思います。
カフェインの作用
カフェインはコーヒー、緑茶、紅茶、チョコレートなどの飲み物や、エナジードリンク、市販の総合感冒薬(風邪薬)にも多く含まれています。
カフェインを過剰に摂取すると、中枢神経系が過剰に刺激されます。
それによって、
- めまい
- 心拍数の増加
- 興奮
- 不安
- 震え
- 不眠
- 消化器管の刺激による下痢や吐き気、嘔吐
…などの症状が出ることがあります。
赤ちゃんへの影響
母親がカフェインを摂取すると母乳中にも移行します
母乳での濃度は、母親の血液中の濃度の52~76%でやや薄まります。
しかし、カフェインの半減期(血液中のカフェインが半分になるのにかかる時間)は長く、成人で4.9時間かかり、子どもではさらに代謝に時間がかかり、最長で97.5時間かかるため、蓄積してしまう可能性があるようです。
母親がカフェインを多量に摂取すると、赤ちゃんにも不眠や興奮などが見られることがあります。
どのくらいのカフェインなら大丈夫?
日本ではカフェイン摂取量の明確な基準はないようですが、他国の基準などを見ると200~300㎎までのカフェインであれば問題ないようです。
WHOは2016年に「カフェインの過剰摂取は胎児の成長遅延、出生児の低体重、早産、または死産と関連する可能性が示唆されている」として、
妊娠中は300㎎を超えるカフェインを摂取しないよう注意喚起しています。
欧州食品安全機関(EFSA)では授乳中は200㎎との基準があるようです。
カフェインの含有量一覧はこちらです。
- コーヒー 60 mg/100 ml
- インスタントコーヒー(顆粒製品)57 mg/100 ml
- 玉露 160 mg/100 ml
- 紅茶 30 mg/100 ml
- せん茶 20 mg/100 ml
- ウーロン茶 20 mg/100 ml
- エナジードリンク又は眠気覚まし用飲料(清涼飲料水)32~300 mg/100ml(製品 1 本当たりでは、36~150mg)
コーヒー1杯200mlとすると、カフェイン120mgになるので、1~2杯が目安になります。
また、玉露(緑茶)も結構たくさんのカフェインが含まれているので注意が必要です。
エナジードリンクは製品によってカフェインの量が違いますが、たくさん含まれているものが多いので控えた方が安心です。
なるべく赤ちゃんにカフェインが行かないようにするには、授乳が終わってからコーヒーなどを飲むのがおすすめです。
もしそれでもカフェインが心配であれば、デカフェ(カフェインが入っていない)の飲み物だと安心です。
デカフェも今は色んな種類があるので、開拓してみるのも面白いですね。
↑こんなフレーバーのデカフェもあるので、お家でカフェ気分を味わえそうですね!
おわりに
妊娠中も授乳中もカフェインを摂ってはいけないイメージがあるかもしれませんが、適量を気分転換に摂る分には問題ないです。
ただ、体質によってはカフェインの症状が出やすいことなどもあると思うので、自分の体調とお子さんの様子を見ながらコーヒータイムを楽しんでいただければと思います。
母乳についてはこちらの記事もどうぞ!
参考)農林水産省HP
母乳育児ハンドブック 編集:日本小児医療保健協議会(四者協)栄養委員会
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