今回はこちらの育児の本を紹介させていただきます。
いい親にならなきゃ、子どものために何かしてあげなきゃというプレッシャーを感じている人は多いのではないかな?と思います。
この本は、楽しく育児ができるよう、たくさんの人に読んでほしい1冊です。
目次
- 1章 子育てが楽になる!たった6つの「しない」こと
- 2章 遊びを子どもが楽しむために!たった6つの「しない」こと
- 3章 関係性がもっとよくなる!コミュニケーション4つの「しない」コツ
- 4章 親子関係がよくなる!すぐ取り入れたいしつけ、4つの「しない」テク
- 5章 「しない」子育てで、ママも子どもも幸せに!
本の内容
この本は、育児の中の「しない」に注目しています。
サブタイトルに「子どものために”しなくていいこと”こんなにあった!」とあり、
育児の手抜きをするとかそういう感じ?と思ってしまったんですが、内容の印象は逆でした。
親が「やらなきゃ」「教えてあげなきゃ」「子どものために!!」と思う気持ちが、
子どもが学びを得る機会を失わせてしまっているのかもしれない…
だから、「~しなきゃ!」と思わずに、肩の力を育児しようよ、というような本です。
読んでみての感想
子どもの特権は、知らないこと
「子どもの特権は、知らないこと」という言葉にハッとしました。
何か子どもの目の前におもちゃがあったら、どう声をかけますか?
「これはね、こうして遊ぶんだよ」とつい教えてしまいませんか?
私も何気なくやっていました。
本の中ではタンバリンの例がありましたが、
何も教えなければ、子どもは「これは何だろう?」と自分で考え、
色々いじってみて、そして「あ、音が鳴る!!」という発見ができます。
それを、先に大人がやり方を見せてしまうと、その感動する機会を失わせてしまうのかもしれません。
親としての役目は「子どもの芽が育つ環境をつくること」であり、
「すべてを教えること」ではないんだなということに気付かせてもらいました。
子ども自身が夢中になっていることは、すべてが『遊び』です
「子ども自身が集中していること、または夢中になっていることは、すべてが『遊び』です。」という言葉も印象的でした。
私自身、息子について「よく何して遊んでるんですか?」と聞かれると、
「うちはあまりおもちゃで遊んでくれないんです…。椅子に上ったり、掃除機で遊んだり、扉の開け閉めをしたりするんですが…」と自信なく答えていました。
でも、それこそが息子にとっては「遊び」だったということですよね。
親の思う「遊び」をしてほしい、とか、
「ねえねえ、そんなことしてないでこのおもちゃで遊ぼうよ」
なんて親のエゴだったのかな、と思いました。
危ないことは止めなければいけませんが、
子どもが興味を持ったものを、存分に楽しめるように見守るのも大事だなと思いました。
子どもと一緒に今日に出会う
「子どもと一緒に今日に出会う」…すごくいい言葉ですよね。
大人には見慣れた日常でも、子どもにとっては新しい刺激でいっぱいの魅力的な世界です。
まだ言葉も話せない赤ちゃんだと、散歩に行っても何も反応がなくて、行く意味あるのかな?と思うこともあるかもしれませんが、
大人の思う「楽しんでいる反応」でなくても、子どもたちは五感を使って感じています。
外の景色も、鳥の鳴き声も、花の香りも、子どもにとってはすべてが刺激ですよね。
「新しいものに出会わせないと!」と思わなくても、日常の中にたくさんの出会いがある、
という気持ちを持てると、少し楽になるかもしれません。
おわりに
子どものためにたくさんのことをしてあげたい!
何をしてあげたらいいんだろう?
と思っている、頑張り屋さんのママにこそ読んでもらいたい本です。
親が頑張りすぎないことが、自然な笑顔が増え、
子ども自身を尊重する関わりに繋がるのかなと思いました。
子どもは自分で遊びを見つける力も、考える力を持っている、ということを忘れずに、
子どもと向き合っていきたいなと思いました。
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