このからだの発達の本は、育児中に読んだ本の中で1位2位を争う、学んだことが多かった本です!
赤ちゃんってすごい、こんな風に動きを獲得していくんだ…!という神秘を感じました。
専門用語もわかりやすく説明されていて、読みやすく、
育児中や子どもに関わる仕事をしている人にはすごくおすすめの本です!
中身の濃い本なので、何回かに分けて内容を紹介していきたいと思います!
この本を読んだ理由
私が、乳幼児の身体の発達について興味を持ち始めたのは、
息子が4ヶ月健診で、首すわりがもう少しだねーと言われた頃でした。
息子はうつ伏せがすごく好きで、うつ伏せで頭を上げるのが上手だったので、
勝手に首も座っているんだろうなーと思っていました。
4ヶ月健診で仰向けでの引き上げ(先生が子どもの両手を掴んで頭を引き起こす)で、頭を上げることができず、首すわりまだだね、と言われたのでした。
その時に、首すわり3〜4ヶ月っていうけど、「首すわり」ってどういう状態のことなんだっけ!?
新生児以降の発達のことって何も知らない!!
と気づいたのでした。
その頃に受けた助産師の研修で、乳幼児の発達の参考文献としておすすめされていたのがこの本で、
読んで手にとってみたのが出会いのきっかけです。
読んでみての学び
胎内から重力のある世界へ
胎内の羊水中で自由にできていた能力は、生まれ出て重力がかかることであたかも失われたようになる。
運動発達とは胎内で獲得した運動をあらためて重力に対抗して再獲得していく過程。
これが、この本を読んで一番最初の目から鱗!のフレーズでした。
私が助産師として働いていたとき、
赤ちゃんがお腹の中で指しゃぶりをしているのがエコーで見れることがあり、
指に吸いだこが出来ている赤ちゃんもいました。
でも、生まれてから指吸いしている赤ちゃんは見たことがないのはどうしてだろう?
…と疑問に思っていました。
それは、重力に負けて、生まれてからは自分で自分の腕を動かすことが出来なくなっていたからだったんだ!!
…とこの本を読んでやっと気付きました。
お腹の中は羊水という水の中なので、自由に動き回れていた赤ちゃんも、
生まれた途端に、重力にさらされて、自由に動けなくなってしまっていたんですね。
そういう風には考えたことがなくて、衝撃でした!!
重力に負けないように、手を上げられるようになって、首をまっすぐ保てるようになって、お座りできて、立てるようになって…
そこまで1年かかるので、赤ちゃんと重力の戦いはなかなか大変だなと思いました。
普段、私たちが重力を意識せず生活できているのは、ちゃんと身体を支えてくれる軸や筋肉のおかげなんだなと思いました。
自由な動きとモチベーション
この本の中では、
赤ちゃんが自由に動く中で、自分の力で動く能力を発達させていくことが何よりも大切
ということが協調されています。
大人が、赤ちゃんの能力を伸ばしてあげるのではなく、
赤ちゃん自身が動きたいと思って動くことが大事なんだそうです。
もっと手を伸ばして新しいものに触りたい、新しい景色が見たい…!!
という「モチベーション」が赤ちゃんの世界を広げていきます。
赤ちゃんは、少しでも高いところの物が見たくて、うつ伏せで首を上げます。
そして、手の届く範囲を広げるために、寝返りやハイハイで移動手段を覚えます。
両手でおもちゃで遊ぶためにそこでお座りができるようになり、
もっと高い所が見たくてつかまり立ちするようになります。
更に、立って両手を自由に使えるように、一人で立てるようになっていきます。
こう考えると、本当に赤ちゃんの成長って知りたい!触りたいのモチベーションが全ての原動力になっているなと感じます。
大人がすべきことは、子どもを動きを促したり練習したりすることではなく、
子どもの「モチベーション」を大事にして、やりたいことをのびのびできる環境を作ることなのだと感じました。
おわりに
今まさに成長している子どもを目の前にしながら、子どもの発達について学ぶ、というのは、
すごく学びがいがあり、楽しかったです。
育児の情報では○ヶ月で〇〇ができる、というようなことは知れても、
なぜそういう動きが出来るようになるのか?その動きにどういう意味があるのか?
ということまではなかなか知ることができないので、勉強になりました!
また次回も、この本の内容について更新しようと思います。
どうかお楽しみに!
他の記事はこちら⬇︎
コメント