『子どものこころにふれる 整体的子育て』の紹介

今回は「子どものこころにふれる 整体的子育て」の本の紹介をします!

最近読んだ本の中で一番心に響く言葉が詰まってました…!!控えめに言ってかなりおすすめです。


子どものこころにふれる 整体的子育て

季節ごとの子どもの向き合い方や、看病への心持ちなど勉強になることが多かったです!

育児中の方や、病児・病後児保育など子どもの看病に関わる方におすすめの本です。

こんな人におすすめ

☑ 育児中や子どもと接する機会のある方

☑ 子どもとの向き合い方について知りたい方

☑ 子どもの看病の時に、どう声をかけていいか迷う方

☑ 毎日バタバタしていて、子どもとゆっくり関われていない方

本の紹介

著者の山上亮さんは「野口整体」「シュタイナー教育」という二つの柱をベースに子育て講座を行っている方です。

日常でおこなえる整体の具体的な手当ての仕方や、子どもとの接し方などを中心に、暮らしに関わることについて書かれています。

イラストも多く、1ページの文字数が少なめで読みやすいです。

そして何より、内容がぐっときます…!!

「あぁ…本当にそうだよな。」「そっか、そういうことが大切なのか!!」と日常や子どもとの関わりを振り返って、考えさせられました。


「整体的」というと手技のようなものが多いのかと思いましたが、「手当て」と言われるとしっくりきます。

整体は何かあったらとにかく手をふれてゆくということを大切にしているのだそうです。

方法だけでなく、子どもと関わる気持ちの面でも印象に残る部分が多かったです。

季節に応じて、ケガしたとき、病気のとき、など場面に応じた心持ちについても学びがありました!

図書館の本でしたが、手元に置いておきたくてすぐ購入することを決めました!


子どものこころにふれる 整体的子育て

目次

春のからだ

・骨の動きをよくして、からだの変化を助ける時期

・肩甲骨をゆるめて花粉症に備える

・子どものなかの「自然」を育てる

・あかちゃんにも話しかけてから接する

・スキンシップが自我を目覚めさせる

・ありのままを見つめると子どもは満ちる

・梅雨時はこころも毒消しを

夏のからだ

・呼吸を深くして、暑さを乗り切る時期

・ケガや虫刺されの急処「化膿活点」

・打撲は速度に注意

・ケガにこころを残さない

・「おまじない」の威力

・子どもの「やりたい!」を抑え込まない

・卒乳・オムツはずしは関係育て

・「コミュニケーション感度」を高めるには

秋のからだ

・冷えの手当てが大事になる時期

・冷えるタイミングを見極める

・育児の要は「腰」育て

・育児の所作を身につける

・育児のカンは骨盤にあり

・子どもを育てる「認め方」

・「叱言(こごと)」の種はゆっくり芽吹く

・素直な「ごめんね」が子どもの手本

冬のからだ

・神経を休め、乾きをうるおす時期

・冬こそ「水」をちびちび摂る

・子どものなかの「萌し(きざし)」を大切に

・子どもの呼びかけに「応える」

・子どもの自立は「手放す」ことから

・「終わり方」の技術

・病気を全うするための看病

・最後の仕上げは子どもの手で

子どもにふれるコツ

・はなみず、くしゃみに困ったら

・子どもの「からだの声」を聴く

・忙しくて子どもの話を聞けなかったあとは…

…など。

印象に残ったところ

ありのままを見つめると子どもは満ちる

気を抜く、気が向く、気になる、気がある、気をかける、気にしない…。日本語には「気」にまつわるさまざまな表現があります。(中略)

子どものように、いちいち理屈で考えるという習慣のない頃は、まだとても繊細に「気」のようなものを重要な判断基準にしています。

子どもは、おかあさんの「気」が自分に向いているかどうかがいのちに関わる大問題だということですね!

子どものありのままを見つめ、少しの間でいいから、子どもにじっと集注してあげることが大切なのだそうです。


「あなたしかいない」くらいの濃密な時間をもつということ…自分に出来ていたかな?とちょっと反省することもありました。

毎日忙しい中で、子どもと一緒にいても「今日のご飯どうしよう」と考えていたり、「そろそろ外遊びやめて帰りたいな」と思ったりしています。

親の心はお構いなしに、子どもはいつだって全力です。

それに付き合うのは大変ですが、一緒に全力で向き合う時間をちゃんと持っていきたいなと思いました。

ケガにこころを残さない

子どもがケガをしたときに、ケガにまつわる出来事に不満や未練を残させない。そのためにはまず最初の訴えを丸ごと受け入れること。

「これくらい大丈夫」ではなく、「痛いね」でもなく、「痛かったね」と過去形で認めるのがポイントなのだそうです。

いつまでもそこに囚われないようにこころの角度を変えてゆく、ってすごく素敵な考え方だなと思いました。

じっと手を当てて、子どもも落ち着いてきて、そこではじめて「もう大丈夫」という言葉が届くようになるんですね。

ケガした時、病気の時は、からだの状態だけでなく心のケアも大事なんだなと改めて感じました。

忙しくて子どもの話を聞けなかったあとは…

子どもが何か訴えているのに後回しにしてしまったり、無視してしまったり…

というちいさな暴力は、ことばにして子どもと共有することが大事なのだそうです。


忙しいんだもん、仕方ない!!

子どもの話聞いてられない!

という時も確かにあると思います。

でも、そんな時でもママに話を聞いてもらえなかった子どもは、傷ついているんですよね。

「ちいさな暴力」という言葉にハッとしました。


「さっき忙しくて、あなたの言うことを聞いてあげられなかったね」

「傷ついた/傷つけたこと」を共有することは、人間関係の問題解決の練習になるそうです。

ちゃんとごめんね、ありがとうが言える子どもに育ってくれるように、日々の関わりを大切にしていきたいですね。

風邪を引くたび 元気になるのが 良い看病

「風邪を引くたび 元気になるのが 良い看病」

…ってすごく良い言葉だと思いませんか??

病気をした時に、大人に甘え、その後ふたたび自分の足で立とうという独立の欲求が高まってきます。

抱っこ!と甘えてきて、もういいと言って子どもが離れようとしている時に

「もうちょっと抱っこさせて」

ひとつ余分に抱っこすることで、子どもの独立欲求を高めるのだそうです。

そして、ひとつ余分に抑えられた独立欲求が、抑制が外されたあとにグンと発揮され元気が満ちてくるのだそうです。


子どもが病気になると、親も大変ですが、何かが変わるチャンスと考えて、良い看病ができればいいなと思いました。

私が仕事で関わっている病後児保育の子ども達にも、そんな気持ちで関わっていきたいです。

おわりに

頭をポカンとして、予定や予想や考え事に縛られないこと。そして子どものメッセージにその場で返事をしてあげること。それが子どもとともに「いまここ」にいるということです。

という言葉がすごく心に響きました。

子どもにとっては1日1日が新しい発見と学びの連続です。

「いまここ」を大切にして、子どもとしっかり向き合っていきたいですね。


子どものこころにふれる 整体的子育て

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