入園前に知っておきたい!保育園の登園基準について

病気

保育園ってどんな時に休ませなければいけないか知っていますか?

正直、保育園に通わせるまで知らないことが多いところかなと思います。

私も、熱出たり、具合悪ければ休ませなきゃいけないよね…というざっくりしたことしか知りませんでした(笑)

その日の朝熱がなくても、24時間以内に38℃以上の熱が出ていたら休ませなければいけない、なんて全然知らなかったです!

これから保育園デビューの方の参考になれば嬉しいです。

今回は、厚生労働省の保育園の登園基準をもとに説明したいと思います。

(その他にも、それぞれの園で独自の基準があったりするので、確認してみてくださいね。)

発熱

子どもって本当によく風邪をひくんですよね…。

多い時だと月1~2回なんていうこともよくあります。

集団の中で、いろんな菌やウイルスと戦いながら免疫を付けていく時期なので、必要なことではあるんです。

発熱で登園を控える目安はこちらです⬇︎

  • 朝から37.5℃を超えた熱とともに元気がなく機嫌が悪い、食欲がなく朝食・水分が摂れていない
  • 24時間以内に解熱剤を使用している
  • 24時間以内に38℃以上の熱が出ていた

「発熱期間と同日の回復期間が必要」とされているので、熱が出た場合は無理をせず、ゆっくり回復を待つことも大切ですね。

下痢

下痢もウイルス性の胃腸炎の他、体調を崩して下痢になることもあり、子どもにはよくみられる症状になります。

下痢で登園を控える目安はこちらです⬇︎

  • 24時間以内に2回以上の水様便がある
  • 食事や水分を摂ると下痢がある(1日に4回以上の下痢)
  • 下痢に伴い、体温がいつもより高めである
  • 朝、排尿がない

便の性状には、通常より軟らかい「軟便」、ドロドロした「泥状便」、水のようにビシャビシャの「水様便」があります。

便は身体からのサインなので、どんな便が出ているかしっかり確認してくださいね!

ちなみに、ウイルス性胃腸炎では白っぽい(クリーム色のような)うんちになるので、色も要チェックです。

※生後1ヶ月頃までに見られる白っぽいうんちは胆道閉鎖症という病気の可能性があるので、すぐ病院を受診してください!(色の目安は母子手帳に載っています。)

嘔吐

嘔吐も胃腸炎でよくみられる症状になります。

嘔吐で登園を控える目安はこちらです⬇︎

  • 24時間以内に2回以上の嘔吐がある
  • 嘔吐に伴い、いつもより体温が高めである
  • 食欲がなく、水分もほしがらない
  • 機嫌が悪く、元気がない
  • 顔色が悪くぐったりしている

吐き戻しが多い子もいると思うので、その場合は嘔吐したかどうかだけでなく、

熱や食欲、機嫌なども見て判断してくださいね。

咳は風邪や、RSウイルス感染症などでよくみられる症状になります。

*前日に発熱がなくても…

  • 夜間しばしば咳のために起きる
  • 喘鳴や呼吸困難がある
  • 呼吸が速い
  • 37.5℃以上の熱を伴っている
  • 元気がなく機嫌が悪い
  • 食欲がなく朝食・水分が摂れない
  • 少し動いただけで咳がでる

…という場合はお休みになります。

発疹

発疹はあせもやウイルス性の発疹、感染症によるものなど原因は様々です。

生後6ヶ月以降にかかりやすい病気として、

3〜4日高熱が出て、熱が下がった頃に全身に発疹が出る「突発性発疹」というのもあります。

発疹で登園を控える目安はこちらです⬇︎

  • 発熱とともに発しんのあるとき
  • 今までになかった発しんが出て、感染症が疑われ、医師より登園を控えるよう指示されたとき
  • 口内炎のため食事や水分が取れないとき
  • とびひ
    顔等で患部を覆えないとき
    浸出液が多く他児への感染のおそれがあるとき
    かゆみが強く手で患部を掻いてしまうとき

発疹の状態だけでなく、その他に感染症のような症状があるのかどうかも見てみてください。

医師の診断書が必要な感染症

感染力の強い感染症で、集団発症を防ぐために、医師の診断書が必要な感染症もあります。

登園の目安についてはこちらです⬇︎

  • 麻しん(はしか)…解熱後3日を経過してから
  • インフルエンザ…症状が始まった日から5日以内に症状が無くなった場合は、症状が始まった日から7日目まで又は解熱した後、3日を経過するまで
  • 風しん…発しんが消失してから
  • 水痘(水ぼうそう)…すべての発しんが痂皮化してから
  • 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)…耳下腺の腫脹が消失してから
  • 結核…感染のおそれがなくなってから
  • 咽頭結膜熱(プール熱)…主な症状が消え2日経過してから
  • 流行性角結膜炎 …感染力が非常に強いため結膜炎の症状が消失してから
  • 百日咳…特有の咳が消失し、全身状態が良好であること
  • 腸管出血性大腸菌感染症(O157、O26、O111等)…症状が治まり、かつ、抗菌薬による治療が終了し、48時間をあけて連続2回の検便によって、いずれも菌陰性が確認されたもの

医師の診断を受けてから、保護者が登園届を出す必要のある感染症

その他にも、保護者が登園届を出す必要のある感染症もあります。

(園によっては登園届は求められないかもしれません。)

  • 溶連菌感染…抗菌薬内服後24~48時間経過していること
  • マイコプラズマ肺炎…発熱や激しい咳が治まっていること
  • 手足口病…発熱や口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること
  • 伝染性紅斑(リンゴ病)…全身状態が良いこと
  • ウイルス性胃腸炎(ノロ、ロタ、アデノウイルス等)…嘔吐、下痢等の症状が治まり、普段の食事がとれること
  • ヘルパンギーナ…発熱や口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること
  • RSウイルス感染症…呼吸器症状が消失し、全身状態が良いこと
  • 帯状疱疹…すべての発しんが痂皮化してから
  • 突発性発しん…解熱し機嫌が良く全身状態が良いこと

…というのが登園の目安になっています。

おわりに

色々、細々と基準を書きましたが…

保育園に行くためには、全身状態がいいこと、集団生活に対応できることが大前提になります。

全身状態がいい、とは簡単に言うと活気があって元気だということです。

食欲がない、ぐったりしている、機嫌が悪い…などの状態だと保育園は難しいと考えた方がいいと思います。

そんな時は、無理せず休めるのが一番ですが、仕事を休むのが難しい時は病後児保育などの選択肢もあります。

保育園に慣れるまでは大変ですが、頼れるところは頼りつつ、乗り越えていきましょう!

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