今回は感染性胃腸炎のお話です。
まさに息子もなったばかりです…。
保育園通い始めて半年で2回目で、特に小さいうちはよくかかりやすい病気になります。
胃腸炎の原因や症状、自宅でのケア、保育園にはいつから行けるの?ということについて解説したいと思います!
- 子どもが胃腸炎!どうしたらいい?
- 胃腸炎の症状やケアの方法を知りたい!
…という方におすすめの内容です!
胃腸炎の原因
風邪症候群
いわゆる「風邪」と呼ばれるもので、ウイルス性の感染がほとんどです。
上気道の粘膜に感染することで症状を引き起こします。
鼻水、咳の症状がメインで、熱が出ることもある、というのはみなさんご存知だと思いますが、
嘔吐などの消化器症状を起こすこともあります。
肺炎・気管支炎など
風邪が重症化したり、その他の原因で肺炎になると、強い咳によって嘔吐してしまうことがあります。
吐いてしまうほど咳き込んでしまう時は、なるべく早く病院を受診しましょう。
アセトン血性嘔吐症(自家中毒)
身体の糖分を使い果たして、脂肪を分解してエネルギーにしたときに出来る「アセトン」によって起きる嘔吐症もあります。
ストレスや疲労などによって食事の量が減り、身体に蓄えた栄養分を使い果たしてしまうことで起こります。
2〜5歳頃に多く、運動会で疲れすぎた、怒られた、興奮しすぎた…など色んなストレスが原因になります。
感染性胃腸炎
ウイルス性胃腸炎
感染性胃腸炎のほとんどはウイルス性のものです。
ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどのウイルスが原因です。
細菌性胃腸炎(食中毒)
細菌性の胃腸炎は一般的に「食中毒」と呼ばれるものです。
カンピロバクターやサルモネラ菌、病原性大腸菌に感染することで発症します。
感染性胃腸炎の症状
ノロウイルス・ロタウイルスなどによる感染症胃腸炎では、発熱や下痢、鼻水、咳といった症状を起こすことがあります。
水っぽい下痢になり、黄色または白っぽい色をしているのが特徴です。
普段の便の状態をよく見ておくことや、ちょっとゆるいかな?と思った時は色も確認しておくのが大事です!
また、食中毒では、下痢や嘔吐だけではなく、発熱や激しい腹痛、血便などを伴うことがあります。
家での看病について
一番は脱水予防!
胃腸炎の下痢・嘔吐という症状はウイルスを身体の外に出そうとする働きをしています。
特効薬はなく、免疫による回復を待つ「対症療法」が基本になります。(吐き気止めは状況に応じて、座薬で処方されることがあります。)
特に胃腸炎では子どもは脱水になりやすく、脱水になるとぐったりしてしまい、入院して点滴が必要になることもあります。
そのため、脱水にならないためのケアが一番大事になります!
水分・食事のポイント
すぐには飲ませない
たくさん吐いてしまうと、脱水にならないように水分飲ませてあげなきゃ!と思ってしまいます。
でも、嘔吐した後は吐きやすい状態なので、飲ませてもまたすぐ吐いてしまいます。
そうすると、胃液も一緒に吐いてしまって、飲ませた分以上に吐いて、逆に脱水になってしまうことがあります。
また、下痢・嘔吐している時は腸の動きが悪い状態なので、たくさん飲ませると負担がかかってしまいます。
経口補水液を少量ずつ
水分補給のポイントは、「経口補水液(OS-1)」を「少量ずつ」です!
嘔吐した場合は1〜2時間開けて、悪化がないか確認しながら少量ずつ(5mlくらい)飲ませていきましょう。
授乳している方は、母乳も消化に良いので大丈夫です。(ただし、飲ませすぎないように気をつける必要があります。)
経口補水液は失われた電解質(塩分・糖分など)を補ってくれる「飲む点滴」の役割をしてくれます!
私は具合悪いときはポカリスエット!と思って育ってきたんですが、
スポーツドリンクは糖分は含まれているので、エネルギー補給にはいいですが、塩分が少ないので脱水予防には向きません。
なるべく、スポーツドリンクやジュースではなく経口補水液をあげましょう。
経口補水液(OS-1)は飲みにくい場合は、りんご味など飲みやすい子ども用のアクアライトなどもおすすめです。
(子ども用の方がナトリウム濃度は低いので、塩分を補うためには、OS-1の方が望ましいようです。)
まずは水分がしっかり取れて、おしっこが出るようになったら食事を始めます。
水分が取れたら食事
食事は炭水化物を中心に、消化の良いものから始めましょう。
柔らかいものから与えて、「硬さの目安は便と同じ硬さくらい」と覚えておくとわかりやすいです。
水っぽい便なら、野菜スープ・みそ汁・りんごのすりおろしなど
便が柔らかい程度なら、おかゆ・柔らかく煮たうどん・白身魚や野菜を柔らかく煮たもの
…というイメージです。
避けた方がいい食材はこちらです↓
- 繊維の多いもの(葉物野菜・根菜・海藻類・きのこ類など)
- 脂肪の多いもの
- 乳製品(牛乳・甘いヨーグルト・チーズ)
- 糖分の多いもの
- 柑橘系冷たいもの
これらのものは、お腹に負担がかかってしまいます。
感染対策
看病している家族に感染が広がらないように、感染対策も大切です。
- まずは手洗いをしっかりして、換気する
- ハイターなど塩素系漂白剤で消毒する(ノロウイルス等はアルコールが効きません!)
- 汚れたものを消毒する(塩素系ハイターつけ置きor熱湯消毒)
基本にはなりますが、下痢や嘔吐の処理後にはしっかり手洗いするのが鉄則です!
症状が落ち着いてからも約2週間はウイルスが排泄されると言われているので、
気を抜かずに感染対策していきましょう!
保育園はいつから行ける?
厚労省が保育園の登園基準の目安を出しています。
下痢で登園を控える目安は、
- 24時間以内に2回以上の水様便がある
- 食事や水分を摂ると下痢がある(1日に4回以上の下痢)
- 下痢に伴い、体温がいつもより高めである
- 朝、排尿がない
嘔吐で登園を控える目安は、
- 24時間以内に2回以上の嘔吐がある
- 嘔吐に伴い、いつもより体温が高めである
- 食欲がなく、水分もほしがらない
- 機嫌が悪く、元気がない
- 顔色が悪くぐったりしている
となっています。
嘔吐がおさまって、下痢が長引くというパターンが多いかなと思います。
そのため、ドロドロの泥状便になって1日3回以下、食事も水分も取れて元気になれば大丈夫…という感じでしょうか。
保育園によっても、受け入れの厳しさが違うので、詳しくはご自身の保育園に確認してみてくださいね。
おわりに
感染性胃腸炎、保育園に通っていると広まりやすく、かかりやすい病気だと思います。
白っぽい便をみたら、ウイルス性胃腸炎を疑いましょう。
下痢が長引いて大変なこともあると思いますが、まずは脱水予防を一番に考えて悪化しないことが何よりです。
子どもの症状に合わせた水分・食事をとって、早く良くなるといいですね。
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