一人のママとしても、保育園看護師としても、育児関係の本はとても勉強になります。
最近読んだ本の中から、
今日は『子どもの「困った」が才能に変わる本』を紹介したいと思います!
どんな内容?
「わがまま」「落ち着きがない」「マイペース」など、さまざまな子どもの困ったことについて、
乳児期、幼児期、小学校低学年、小学校高学年、思春期以降の時期ごとに解説されている本です。
タイトルにある、「困った」が才能に変わるために、魔法のような何かがあるわけではないので、
そこだけは期待を持ちすぎない方がいいかな?と思います…!
ただ、それぞれの時期で多い悩みについての例と解決策があるので、
子どもに向き合う考え方が学べて、育児中の方は参考になるかなと思います!
読んでみての感想
この本は、子どもの「困った」への相談への回答、という形ですが、
その質問の中心にいるのは子どもではなく「親」なんだなと感じました。
親が困ったと思うことも、子ども自身は何も困っていないことも多いので、
「親が」何に困っているのか?
「親が」子どもにどうなってほしいと思っているのか?
そこの受け止め方が大事なんだなと感じました。
子どもに問題があるのでは?と考えるのではなくて、
・自分(親)がどうして困っているのか
・その行動についてどう思っているのか
というのを、見つめ直すことが大切なんですね。
そして、「問題がある」「この子は困った子だ」とネガティブに捉えるのではなく、
その個性をポジティブに受け止めて、認めてあげるような関わりをしていけたらいいんだなと思いました。
(例えば、わがまま→自己主張が強いというような感じです。)
その個性をしっかり認めた上で、
「じゃあ今度はこうしようね」という話し合いが出来れば、子どもも素直に受け止められるのかなと思いました。
印象に残ったところ
私が一番印象に残ったのは、乳児期の「困った」のところでした。
「手が離せない、目が離せない」という悩みに対しての返答で、
子どもにとっては、未熟な状態で生まれてきて、自分では何もできないから、何もかもを周りにゆだねているから、ただ愛を受け取ることができる。
目や手を離せない、というのが前提ですから、子どもが「遊んで」とやってきているときは、目も、手も、心も、しっかりと子どもに向けてみましょう。
と書かれていたのが印象的で、
「ただ愛を受け取る」だけの子どもってなんて純真なんだろう…とハッとしました。
しっかり子どもと向き合う、って言葉で言うのは簡単ですが、
すごくエネルギーのいることですし、子どものこと以外にも家事などやることがたくさんあり、
大変なことだなと感じます。
でも、だからこそ…
「お母さんは自分のケアをしなくてはいけない」んだそうです。
ほかの人に子どもを託したり、自分自身のために時間やお金を使うことが、自分のため以上に子どものためになります。
お母さんが満たされているから、子どもに愛を注げるのです。
というのを読んで、そうだよね…。と色々思うところがありました。
私も思い返せば、育児も家事も自分でやって当たり前、子育て中は息抜きなんて出来なくても仕方ない!
と思っていました。
でも、一人で全部やって大変だ!辛い!頑張るしかない!!というんじゃなくて、
大変だからこそ、頼ることや自分を労ることを当たり前として思う気持ちが大切なんだなと思いました。
気持ちの余裕を持って、子どもにたっぷり愛情を注ぐこと、
そして、家族みんなが笑顔で過ごせること、
それが一番ですよね。
おわりに
育児中は大変なことも多いので、笑っている余裕なんてないと思う日々もあるかもしれません。
子どもと一緒に泣きたくなることだってあると思います。
でも、そんな大変な、追い詰められやすい時期だからこそ、
周りに助けを求めて、話を聞いてもらったり、自分の時間を作ったりしてほしいなと思います。
育児を頑張ってるあなたは一人じゃない!
そんな風に寄り添えるような助産師になれればなと思ってます。
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